委員会の発足と経緯
佐倉そめい野は、緑豊かな美しい街並みを目指した「邸苑都市」をコンセプトに開発が進められてきましたが、住宅地の良好な環境を形成するためには、維持増進を図ることが必要であったため、事業者が緑化協定と建築協定を設け、佐倉市と締結しました。1994年(平成6年)6月には、街並みは住民の共有資産であり、継続的に環境を維持していくことが不可欠との認識から緑地協定運営委員会が設置され、宅地内の道路沿いの植栽が共同管理されることになりました。2011年(平成23年)4月から、佐倉市と締結していた緑化協定と建築協定が順次期限切れとなるという難しい問題に直面しましたが、会員の賛同と協力を得て協定は継続され、現在に至っています。また、未設置であった建築協定運営委員会も2013年(平成25年)7月に設置され、緑地と建築の両輪の輪で、美しい景観・まち並みと良好な住環境の維持に努めております。
現在の活動状況
協定区域内の各ブロックから1名がブロック役員として、緑地および建築協定運営委員会に参加し、総数30名程度の規模で運営されています。委員会は、会長を筆頭に、総務、会計、広報、共同管理(緑地)、事前確認(建築)等、役割を分担し、日々の活動を担っております。
委員の任期は原則1年で、各ブロック内で持ち回りとなっており、多くの住人が委員を経験することで、植裁や住宅といった資産の維持管理、また、共有財産である景観や緑への関心と意識向上が図られています。また、コンサルタントや弁護士とも顧問契約を行い、専門家として活動の支援をいただいております。
< 主な活動内容 >
1.緑地運営に関与する業務全般
運営基金の管理と活用(緑地)、会員からの年会費の徴収と管理、植裁管理作業者と共同管理部分の消毒、剪定スケジュールの打ち合わせ、会員からの相談事の対応、屋根・外壁の塗装やその他の建築工事の事前届出の徹底と承認(建築)、お役立ちセミナーの企画、まちなみパトロールの実施、佐倉市との定期ミーティング、会員総会の開催と運営など様々な業務が行なわれています。
2.剪定・刈込・薬剤散布等の共同管理
年間管理予定表を作成し、そめい野の外構工事に関わる造園会社2社に、宅地内の共同管理範囲(生垣・シンボルツリー等)の剪定・刈込・薬剤散布等の作業を委託しています。原則として、消毒作業を年3回、中高木の剪定作業を年1回、芝・生垣の刈り込みを年2回実施しています。
3.広報誌「佐倉そめい野緑地・建築ニュース」の発行
会員の植栽や建築工事に対する認識と街並み景観の形成の啓発のために、年4回程度ニュースを発行しています。
4.「住まいの手引書」を作成
地域のルールや事前届出が必要な工事等を、イラスト入りでわかりやすく説明した「住まいの手引書」を作成し、全住民へ配布しております。さらに運営委員会が確認し、承認した事前届出工事については、承認済の看板を提供しています。
5.樹木管理講習会の開催
樹木管理に関する講習会を年に1度実施しています。講習内容は、樹木剪定。肥料の仕組みと施肥の仕方、 薬剤散布と薬の効果等、実演と説明を行ない、最後に質問コーナーを設け、庭作りに関する疑問等の相談を受け付けています。
受賞履歴
当委員会では、これまでの活動結果を評価していただくために積極的に各種コンテストに応募してきました。下記はこれまでの受賞履歴です。
- 1992年(平成4年)度
- 千葉街並み景観賞特選
- 1998年(平成10年)度
- 第18 回緑の都市賞・建設大臣賞
- 2000年(平成12年)度
- 千葉県まちづくり功労者表彰(佐倉染井野緑地協定運営委員会)
- 2012年(平成24年)度
- 第8回住まいのまちなみコンクール 住まいのまちなみ賞(住宅生産振興財団主催)
- 2013年(平成25年)度
- さくらの景観まちづくり賞(佐倉市主催)